2020年05月13日

里山だより≪里山を楽しむために≫

【環境科学研究センター】

 小松沢観音様への参道で、春なのにキノコを見つけました。


 森林に詳しいK鑑定人によると、
 「キノコが生えるのは、秋だけじゃありませーん。アミガサタケです。」
 なんとも不思議な形をしたキノコですね。
 珍しいキノコではないようですが、日本ではほとんど食用にされてこなかったとのことです。また、生では食べられません ! ! !

 自然毒(毒キノコや有毒植物)に詳しいO鑑定人の興味は、“ニリンソウ“。


 ニリンソウは春に可憐な白い花を付け、“スプリング・エフェメラル※”と呼ばれますが、

※早春に花を咲かせた後には、夏までに葉を枯れさせてしまう「春の妖精」と呼ばれる一群の植物。
 英語名で「スプリング・エフェメラル」、春のはかない命という意味。

 花が咲く前は、有毒のトリカブトの若芽とよく似ていて、誤食に注意が必要なのだそうです。加えて、ニリンソウも生では有毒とのことです。
 詳しくは、衛生研究所のホームページで確認ください。
http://www.eiken.yamagata.yamagata.jp/rikagaku/rikagaku_sansai_miwake.html

 小松沢観音様への参道で、トリカブトの花を見たことはありませんが、
 はっきり食用と分かるものだけを採取することが重要 ! ! ! ですね。

 ところで、この木の芽はおいしそうでしょうか。

 残念ながら、ウルシの芽です。

 このくらいになると、ウルシだとわかりますか。
 ウルシは花もきれいですが、“ウルシかぶれ”を起こすので、体が触れないように注意しましょう。

 この三つ葉は、ツタウルシです。

 ツタウルシも“ウルシかぶれ”を起こします。“三つ葉に注意 ! ! ! ”です

 以上、里山を楽しむための注意事項でした。
  

Posted by 山形県環境エネルギー部 環境企画課・環境科学研究センター at 09:37里山だより