2021年07月08日

初赤トンボ!

 小松沢観音様への参道で、今年初めての赤トンボ(ノシメトンボ)を見つけました。
  「もう、赤トンボ?」と思う方もいらっしゃるかと思います。
赤トンボ(ノシメトンボ、ナツアカネ、アキアカネなど)は、暑い夏は高山に避暑に出かけ、秋に赤く変身して里に帰ってきます。全ての赤トンボが山に移動するのではありませんが、うらやましいですね。


 小松沢観音様近くでは、ウツボグサが満開です。


 ふもとでは、ノカンゾウが咲き始めました。
 暑い日が続きますが、里山の木陰では涼しい風が心地よいです。
 どうぞ、夏の装いの里山をお楽しみください。


  

Posted by 山形県環境エネルギー部 環境企画課・環境科学研究センター at 09:32里山だより

2020年07月07日

“山の実り調査・・・キイチゴ類”

【環境科学研究センター】

 5月のブログで、小松沢観音様への参道では、モミジイチゴの花がそこかしこに咲いていることをお知らせしましたが、おいしそうなオレンジ色の実を付けました!
 
 私たちが食べてもおいしいキイチゴ類は、動物たちも大好きです(と思います)。
 センターが行っている“山の実り調査”の調査項目の一つになっていますよ。

 モミジイチゴの他に、カスミザクラの実も食べられそうです。


 紫色に熟したクワの実は、甘くておいしいですよ。


 ヤマブドウやナツハゼの花も咲きました。
 秋の実りが楽しみですね。
 
  

Posted by 山形県環境エネルギー部 環境企画課・環境科学研究センター at 11:56里山だより

2020年06月02日

里山だより “倒木”

【環境科学研究センター】

 小松沢観音様への参道を登っていくと、木が横倒しになっていて、とても驚きました。
 以前から道にアーチ状に掛かっていた木でしたが、とうとう倒れてしまったのですね。


 衝撃が大きかったらしく、近くの木にも亀裂が入っていました。


 ところで、倒れた木はカラマツです。
 カラマツは山形県には自生していないので、植林されたものです。
 針葉樹なのに、秋には紅葉(黄葉)して、葉も落としてしまいます。
 山々を黄金色に染める美しい風景を記憶している方も多いのではないでしょうか。


 カラマツの枝は高いので、この機会に倒れた木の枝を見てみました。
 柔らかな針状の葉と雄花が分かります。


 雌花は分かりませんでしたが、“カラマツボックリ”は小さなバラの花のような美しさで、センターの木工クラフト“フォトフレーム”や“リース”で大人気です。
 また、秋に集めてみたいと思います。
 

 ところで、倒木はあっという間に片付けられてしまいました。
 小松沢観音様には今まで通りお参りできますよ。

  

Posted by 山形県環境エネルギー部 環境企画課・環境科学研究センター at 10:21里山だより

2020年06月01日

里山だより “ウラジロヨウラク”

【環境科学研究センター】

 小松沢観音様の鐘撞堂のそばで、花のつぼみを見つけて、どんな花が咲くのか楽しみにしていました。


 日が過ぎるにつれて、ウラジロヨウラクだと気付いたのですが、
 何か不思議なものが付いていて・・・。


 緑色の花のようにも見えますが、ウラジロヨウラクにしては色も大きさも違います。
 他の場所でも、緑色の花(のようなもの)を見つけました。


 調べてみると、これは担子菌による“もち病”とのことです。
 ツツジ類とツバキ類で、新芽や花が大きく膨らみ、白い粉に覆われて“もち”のように見えるそうです。

 さて、小松沢観音様への参道では、ウラジロヨウラクの花が見頃になってきました。
 “ガク片が長い花”と


 “ガク片が短い花”がありますが、


 どちらも、かわいらしくて、きれいですね。
 花言葉は、“清らかな祈り”です。
  

Posted by 山形県環境エネルギー部 環境企画課・環境科学研究センター at 11:01里山だより

2020年05月31日

里山だより “ウスバシロチョウとムラサキケマン”

【環境科学研究センター】

 小松沢観音様の参道に、ウスバシロチョウ(ウスバアゲハ)の姿が見られるようになりました。ウスバの名の通り透けるような翅をしていますが、これは鱗粉が少ないからなのだそうです。


 ハルジオンの花で蜜を吸っています。


 こちらは羽化してまだ時間が経っていないらしく、翅が伸びきっていないようです。


 ところで、ウスバシロチョウの食草は、ムラサキケマンやエンゴサクです。 
 ムラサキケマンは参道でよく見かける花ですが、春の初めに花を咲かせ、今はすでに種を付けています。スプリングエフェメラルと呼ばれる植物の一つです。
 

 チョウと食草と言えば、ヒメギフチョウとトウゴクサイシンがあります。
 トウゴクサイシンも参道でよく見るのですが、
 

 ヒメギフチョウは一度出会っただけです。
 もう一度、その可憐な姿を拝みたいものです。

  

Posted by 山形県環境エネルギー部 環境企画課・環境科学研究センター at 13:57里山だより

2020年05月14日

里山だより≪おいしい里山≫

【環境科学研究センター】

 春の里山で木々の芽吹きを見ていたら、同僚の言葉を思い出しました。
 「食えるものにしか興味はありません!」
 そこで今回は、里山のおいしそうなものを紹介します。

 始めに、タラノキによく似たハリギリです。
 ハリギリもタラの芽も天ぷらがおいしいですね。


 これは、どんな芽が出てくるでしょうか?

 正解はコシアブラです。”笹野一刀彫り(お鷹ぽっぽ)”の木ですね。
 これも天ぷらがおいしいです。


 また、問題です。何の芽でしょうか?

 正解はヤマブドウです。秋まで待たなくてはいけませんね。


 これは、何の花でしょうか。

 正解は、アケビです。ほろ苦い味がおいしいですね。


 モミジイチゴの花です。驚いたことに、道路脇の斜面やまだ見通しのよい林の中など、そこかしこに咲いています!

 ヤマブドウ、アケビ、キイチゴ類は、”山の実り調査”の対象の木の実です。
 すぐに食べられないものばかりで、申し訳ありません。
 今年の実りはいかがでしょうか。
 ※詳しくは、ブログ≪“山の実り調査”の結果がまとまりました≫

 最後に、サンショウです。


 ちょっと触っただけで、特徴的なあの(・・)香りがしますよ。
 花が咲き、実をつけます(雌雄異株)。
 

 春の山菜の時期には、山の事故のニュースが聞かれます。
 くれぐれも無理はしないで、山から恵みを分けていただきましょう。  

Posted by 山形県環境エネルギー部 環境企画課・環境科学研究センター at 09:36里山だより

2020年05月13日

里山だより≪里山を楽しむために≫

【環境科学研究センター】

 小松沢観音様への参道で、春なのにキノコを見つけました。


 森林に詳しいK鑑定人によると、
 「キノコが生えるのは、秋だけじゃありませーん。アミガサタケです。」
 なんとも不思議な形をしたキノコですね。
 珍しいキノコではないようですが、日本ではほとんど食用にされてこなかったとのことです。また、生では食べられません ! ! !

 自然毒(毒キノコや有毒植物)に詳しいO鑑定人の興味は、“ニリンソウ“。


 ニリンソウは春に可憐な白い花を付け、“スプリング・エフェメラル※”と呼ばれますが、

※早春に花を咲かせた後には、夏までに葉を枯れさせてしまう「春の妖精」と呼ばれる一群の植物。
 英語名で「スプリング・エフェメラル」、春のはかない命という意味。

 花が咲く前は、有毒のトリカブトの若芽とよく似ていて、誤食に注意が必要なのだそうです。加えて、ニリンソウも生では有毒とのことです。
 詳しくは、衛生研究所のホームページで確認ください。
http://www.eiken.yamagata.yamagata.jp/rikagaku/rikagaku_sansai_miwake.html

 小松沢観音様への参道で、トリカブトの花を見たことはありませんが、
 はっきり食用と分かるものだけを採取することが重要 ! ! ! ですね。

 ところで、この木の芽はおいしそうでしょうか。

 残念ながら、ウルシの芽です。

 このくらいになると、ウルシだとわかりますか。
 ウルシは花もきれいですが、“ウルシかぶれ”を起こすので、体が触れないように注意しましょう。

 この三つ葉は、ツタウルシです。

 ツタウルシも“ウルシかぶれ”を起こします。“三つ葉に注意 ! ! ! ”です

 以上、里山を楽しむための注意事項でした。
  

Posted by 山形県環境エネルギー部 環境企画課・環境科学研究センター at 09:37里山だより

2020年05月12日

里山だより≪ミズナラとコナラ≫

【環境科学研究センター】

 5月の連休が終わると、小松沢観音様への参道の様子は一変してしまいました。

 連休前は、シダレザクラ(エドヒガン系)が静かに満開を迎え、

 ヒトリシズカがにぎやか(?)に咲いていました。


 連休が明けると、驚いたことにシャガが満開です。

 ウワミズザクラのつぼみも白くふくらんできました。


 以前、ドングリの芽を紹介していますが、里山ではコナラの花も咲いていました。
 雄花が風に柔らかに揺れています。


 次は、ミズナラですが、撮影は西川町の弓張平、ブナ・ナラ豊凶調査地点の近くです。
 写真の中央に見えるのは赤い大きな実?ではなく、“虫こぶ”です。

 枝の先端には雌花が見えます。


 センターでは、今年度のブナ・ナラ豊凶調査が始まりました。

※令和元年度の調査結果はこちらから(山の実り調査報告の後半部に掲載があります。)
https://www.pref.yamagata.jp/ou/kankyoenergy/053001/joho/minori/r1minorikekka.pdf

 さて、また里山に戻ると・・・
 写真を撮るために入った藪で、ふと足下を見ると、“こんな所にシュンラン”です。

 シュンランといえば、ちょうど同じ時期にフデリンドウが咲いていたので、・・・
 探してみると、やっぱり咲いていました。
 5月の爽やかな光の中で輝いています。


 ヤマツツジが咲き、


 イタドリもあっという間にニョキニョキと伸びていました。


 また皆さんと、イタドリの笛を作って遊べる日が一日も早く来ることを願っています。
  

Posted by 山形県環境エネルギー部 環境企画課・環境科学研究センター at 09:21里山だより

2020年04月13日

里山だより “桜”

【環境科学研究センター】

 皆さんの近くの桜は咲きましたか?!
 新型コロナウイルス感染防止対策のため、例年のようなお花見はできませんが、免疫力を高めるためにも、桜並木でウォーキングはいかがでしょうか。
 センター近くの堂ノ前公園でも、ソメイヨシノが開き始めています。
 池の周りを一周すると、6分です。周辺の山を回るコースも整備されています。


 公園内には、いたるところにスミレが咲いています。
 (すみませんが、スミレ以上のことは分かりません。)


 沢を山のほうにたどっていくと、ミズバショウも見られます。


 山のタムシバはまだつぼみですが、モクレンは花盛りです。


 小松沢観音様の境内でも、まだまだカタクリが楽しめますよ。


 季節はあっという間に移り行きます。
 また、“里山だより”でお知らせしたいと思います。  

Posted by 山形県環境エネルギー部 環境企画課・環境科学研究センター at 08:46里山だより

2020年04月06日

里山だより “カタクリの群生”

【環境科学研究センター】

 県内でもソメイヨシノ開花のニュースが聞かれるようになりましたが、小松沢観音様への参道ではカスミザクラが花を開いています。

 境内では、“スプリング・エフェメラル※”のカタクリが咲き始めました。
※ 早春に花を咲かせた後に、夏までに葉を枯れさせてしまう「春の妖精」と呼ばれる一群の植物のこと。英語名は「スプリング・エフェメラル」、春のはかない命という意味。

 春の日差しの中で輝くようです。

 残念ながら、曇りや雨の日は花弁を閉じてしまうので、晴れた日にお越しください。


 境内から鐘付き堂に登って行くと、鳥海山のビューポイントもあります。写真より実物のほうが“感動的”です。


 スギの林の中には、オウレンの花も見られました。
 里山の春は、日々登場人物を変える忙しさです。ぜひ、ゆっくり歩いてみてはいかがでしょうか。長靴が便利な場合もありますよ。

  

Posted by 山形県環境エネルギー部 環境企画課・環境科学研究センター at 15:07里山だより

2020年03月26日

里山だより “冬の動物の足跡たち”

【環境科学研究センター】

 凍てつく朝でも、土筆がしっかり顔を出しています。

 日本列島の南から、桜前線の便りが届いていますが、センター近くの公園では四季桜が冬中咲いていました。暖かくなって、一層きれいです。


 小松沢観音様への参道でも、ショウジョウバカマやキブシが咲き始めましたが、季節を溯り、雪の上に残された動物たちの足跡をご紹介したいと思います(やっと)。
 

 初めに、ニホンリスです。なかなか、はっきりとした足跡には出会えませんでした。

 実は、ニホンリスを見たのは、昨年が初めてです。下の写真のどこに写っているか分かりますか?


 次は、シッポの跡が見えるので、ネズミだと思います。
 

 これは、カモシカの足跡です。
 
 崖のような急な斜面を駆け下りています。
 下の沢まで、水を飲みに通っているのでしょうか。
 夏にも“けもの道”が見られたのですが、ようやくカモシカと分かって、スッキリしました。

 次は、イノシシです。雪踏みの跡のようです。
 

 最後に、ノウサギです。雪の野原で楽しそうに飛び回っています。
 残念ながら、まだ出会ったことはありません。


  

Posted by 山形県環境エネルギー部 環境企画課・環境科学研究センター at 11:02里山だより

2020年03月23日

里山だより “スプリング・エフェメラル”

【環境科学研究センター】
 3月中旬になって、雪の朝、雨の日、春が感じられる日が繰り返し訪れるようになりました。
 小松沢観音様への参道をマンサクの花を探しながら登っていくと、ハンノキが花粉を飛ばし始めていました。
 枝先の赤い粒は雌花、その先に下がっているのが雄花です。触ると花粉がふわーと飛びます。
 どうしてこんな形をしているのか不思議な気がしますが、とても美しい花です。


 里には、面白い名前のナニワズも花を付けています。
 雌雄異株で、上の写真が雌株、下が雄株(両性花?)です。ジンチョウゲ科で爽やかな甘い香りがします。
 

 ナニワズの近くにはアズマイチゲの群落が広がっています。アズマイチゲは、曇っていたり、風が強くて気温が低かったりすると花を閉じてしましますが、暖かな春の日差しに、ようやく花を開きました。


 キクザキイチゲも日当たりのよい斜面から咲き始めました。
 

 アズマイチゲやキクザキイチゲのように、早春に花を咲かせた後には、夏までに葉を枯れさせてしまう「春の妖精」と呼ばれる一群の植物があります。英語名で「スプリング・エフェメラル」、春のはかない命という意味です。
 里山は、これから「スプリング・エフェメラル」を始めとして、たくさんの草木が花を付けます。ぜひ、皆さんも里山の花をお楽しみください。
 花粉症の方は、対策をお忘れなく!
  

Posted by 山形県環境エネルギー部 環境企画課・環境科学研究センター at 15:22里山だより

2020年03月02日

里山だより“マルバマンサク”

【環境科学研究センター】

 “マンサクの花咲く!”の新聞記事を見て、センター近くの小松沢観音様へ行ってみました。
 明け方からの雪に白く覆われていましたが、・・・

 村山市の里山でも、マルバマンサクが咲いていました!

 墨絵のような景色の中で、マルバマンサクの黄色は春が感じられる色ですね。

 春といえば、うれしくないものも飛んできます。
 スギ花粉です。
 たくさんの雄花を付けた枝も見られます。


 こちらはハンノキです。

 枝先に長く伸びているのが雄花で、たくさんの花粉を付けます。

 ハンノキの仲間のヒメヤシャブシも、枝先の雄花に花粉を付けます。


 さて、足跡を見つけましたが、雪が積もっていてハッキリしません。


 今年の冬の足跡は、時を遡りますが、次回にお伝えしたいと思います。  

Posted by 山形県環境エネルギー部 環境企画課・環境科学研究センター at 13:20里山だより

2020年01月20日

里山だより “令和2年もよろしくお願いします”

【環境科学研究センター】

 令和2年が始まりました。
 今年も里山の様子をご紹介していきたいと思いますので、よろしくお願いします。

 センター近くの小松沢観音様への参道は除雪しないので、冬期間は雪に閉ざされます。icon04
 そんな雪の中でもお参りの人はいるもので、例年はスノーシュー(西洋かんじき)の跡が見られました。

 ところが、今年は、まだ長靴で登ることができます。
 今年の冬は、温暖化と偏西風の蛇行などの影響で雪が少ないと聞きます。
 雪は様々な苦労を伴いますが、水源や観光資源として大きな恵みをもたらしてくれます。
 山の植物も雪に覆われることで、厳しい寒さから身を守っているとのこと。
 他にも、生物への影響は計り知れないものがあるかと。
 これからの雪の状況はとても気になるところです。

 さて、落葉した里山の林はとても見通しがよくなり、鮮やかな赤い実を見つけました。

 ツル性低灌木のサルトリイバラの実が残っていました。

 5月には星のような花をつけますよ。


 雪が降ると、今までは見えなかった動物たちの様子にも気づくことができます。
 ウサギの足跡を見つけました。usagi


 冬を迎えたばかりの里山ですが、林の木々は早くも春の準備をしています。

 タムシバの冬芽(花芽)です。柔らかな毛に包まれています。


 オオバクロモジの冬芽です。
 両側の丸い部分は花芽で、真ん中の細長い形は葉芽です。

 本格的な寒さはこれからですが、冬の里山は、実は活気にあふれています。  

Posted by 山形県環境エネルギー部 環境企画課・環境科学研究センター at 08:57里山だより