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Posted by んだ!ブログ運営事務局 at

2020年03月03日

“環研センターNEWS:クマの食べ物の話”と“クマ棚”

【環境科学研究センター】

 「環研センターNEWS(令和2年2月号)」の“クマの食べ物の話”はご覧いただけましたか。
http://www.pref.yamagata.jp/ou/kankyoenergy/053001/joho/kanken_news.html

 ツキノワグマなどの野生動物にとって貴重なブナの実は、今年度は大変な凶作でしたが、平成30年度のブナ豊凶結果では、並作の調査箇所が多くを占めていました。
http://www.pref.yamagata.jp/ou/kankyoenergy/053001/joho/buna/h30bunakekka.pdf

 調査箇所の中でも、月山自然博物園は豊作でした。秋に開催されたイベントでは、皆さんブナの実拾いに夢中になっていました。
 スノーシューのイベントでも拾えましたよ。

 ところで、ずーっと不思議に思っていたことがあります。ツキノワグマはどんな風に小さなブナの実を食べるのか・・・。
 写真は月山自然博物園内のブナです。
 ブナは落葉しているのに、枯れた枝と葉の塊が見えます。
 
 これは、“クマ棚”と呼ばれるもので、ツキノワグマがブナの実を食べた跡とのことです。
 ブナの実は、硬い殻(殻斗:カクト)に包まれていますが、ツキノワグマは殻斗ごと食べてしまうのですね。
 それに、とても身軽!ブナの幹には爪痕が!kao17


 さて、ブナの実りがよかった翌春には、たくさんの実生(芽)を見ることができます。futaba
 ブナモヤシと呼ぶらしいです(?)。

 写真が見づらくて申し訳ありませんが、ブナの落ち葉の中に、いくつも芽が見えます。
 〇は殻斗です。
 中にはまだ芽を出したばかりのものも。

 本葉が見られるものもありますが、一斉に出た芽が大きく育つことはほとんどないとのことです。

  

Posted by 山形県環境エネルギー部 環境企画課・環境科学研究センター at 15:52その他