「東北・水すまし賞」授賞おめでとうございます!

山形県環境エネルギー部 環境企画課・環境科学研究センター

2021年03月22日 09:51

【環境科学研究センター】

 日本水環境学会東北支部主催の2020(令和2)年度「東北・水すまし賞」募集について、6月15日のブログでお知らせしていました。
 「東北・水すまし賞」は、地域の水環境を守る活動や、水環境の調査研究を長年行っている児童・生徒や学校(クラブ・クラス)、地域活動等を表彰するもので、平成4年から行われています。これまで、山形県の多くの学校が受賞しています。

 そして、今年度、山形県から、山形市立第四中学校2年の伊藤隼さんの受賞が決まりました!受賞テーマは、「山形市馬見ヶ崎川の水生生物調査(2016~2020年)」です。
 3月12日に授賞式が行われ、東北支部の野村幹事長から賞状と記念の盾が授与されました。


 伊藤さんは小さいころから、川や水生生物が大好き!
 自宅近くには馬見ヶ崎川が流れていて、伊藤さんは、“川のきれいさはどうやったらわかるのか?”の疑問について考え、調査を続けてきました。水生生物調査、水質調査(簡易水質検査)、川の様子、川底の様子、水量、降水量、・・・、春から夏にかけて調査した結果を、小学校4年生からまとめて、学校で発表してきましたよ。
 馬見ヶ崎川は山形市の住宅地を流れる川ですが、とてもきれいな川で、山形市民にとっても自慢できる川であることがわかったそうです。
 また、調査を継続する中で、2019年には外来種フロリダマミズヨコエビを発見(山形県で2例目)、2020年には移入種チョウモドキ(山形県で初めて)を発見し、身近な川の生物でも知らないことがたくさんあると気付いたとか。伊藤さんの馬見ヶ崎川への興味は、馬見ヶ崎川の伏流水のようにまだまだ尽きることがないようです。今後の調査が楽しみですね。ご活躍を期待しています。

《「東北・水すまし賞」応募用紙から》


 さて、日本水環境学会東北支部主催の「東北・水すまし賞」は、毎年募集を行っています。
 近くの川や沼の水質やそのまわりの生き物について調べたり、より良い環境にしていくための活動・研究など、様々な取り組みをされている方はたくさんいるのではないでしょうか?
 ぜひ、皆様が日頃取り組んでいる水環境保全活動の成果を「東北・水すまし賞」に応募してみましょう!

 水環境学会東北支部ホームページ

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