「未来につなげよう! 環境問題を考えるSDGsカフェ in山形」を開催しました

山形県環境エネルギー部 環境企画課・環境科学研究センター

2019年12月03日 13:51

【環境企画課】

 先日の庄内での共創カフェに続き、11月18日(月)、山形駅前のゆうキャンパス・ステーションを会場に「未来につなげよう!環境問題を考えるSDGsカフェ in山形」を開催しました。

 当日は、山形西高校、山形中央高校など村山地域の高校生、山形大学や東北芸術工科大学の学生のほか、社会人の方も含め、33名の方の参加がありました。山形県環境企画課で一番の若手である私、アベも、いち参加者として参加してきました。

 カフェの前半は、東北環境パートナーシップオフィス(EPO東北)コーディネーター鈴木美紀子さんから「SDGsと環境問題」についての講演をいただきました。一見SDGsとは無関係に思われるファッションを取り上げ、華やかな業界の裏側には海外での過酷な労働実態、さらに日本で廃棄される衣類ごみのうちリサイクルされているのはわずかだというお話があり、その事実に大変驚きました。また、企業や地方自治体が具体的な目標を立て取り組んでいたり、教育の中でSDGsを取り入れ子どもたちに環境問題に関心を持ってもらう工夫がなされていたりすることなど、最近の取組事例の紹介もあり、様々な観点からSDGsを知り、学ぶ、大変有意義な機会となりました。

 後半は、話題提供として、芸工大学建築・環境デザイン学科の佐藤さんから「『SDGsを伝えなきゃ!』~山形版SDGsシミュレーションカードゲームの開発」と題して、卒業研究で取り組んでいるカードゲームの紹介をしていただきました。
 佐藤さんは、一度東京で就職し、退職、夫の故郷である山形への移住を経て、芸工大に入学し、芸工大での学び直しをとおして、気候変動や人口減少など持続性を脅かす社会課題に意識を向けるようになったとのことです。「このままじゃまずい!」と感じていたところに、SDGsの存在を知り、「一筋の光に照らされたような気分になりました」。そして、自分が暮らす山形の人々に向けて積極的に発信して知ってもらうツールとして、芸工大での4年間の学びを注ぎ込んだ「山形版SDGsシミュレーションカードゲーム」を開発しています。
 今回は、実際に体験することはかないませんでしたが、私自身、体験してみたい!と思いました。来年2月6日(木)~11日(火)に開催される「東北芸術工科大学 卒業制作展」でお披露目されるとのことです。興味がある方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
 

 その後のグループワークでは、私たちの身の回りの環境について困っていること、解決してほしいこと、さらにそれを解決するためのアイデアを話し合いました。学生ならではの斬新なアイデアや社会人の豊富な知識・経験から得られた意見が飛び交い、活発なグループワークとなりました。
 私のグループでは「飲み会や宴会等での廃棄をなくすために、廃棄量に応じて廃棄料金をとったらどうか」、「ネットショッピングを利用した際の梱包が必要以上に多い時があるので、より身近にリサイクルボックスを設置し、さらにはリサイクルシステムの確立が必要ではないのか」などの意見が出ました。
 

 最後に、グループワークの全体共有として、3つのグループからワークの結果を発表していただきました。突然の指名にもかかわらず、各グループの代表者(高校生)が、上手に意見をまとめてくださいました。ありがとうございました。


 事後のアンケートでは、「社会人と学生の混合でのグループワークがよかった、最高に楽しかった」「環境問題を身近な問題から考えることができ大変有意義であった」など、多くの感想が寄せられました。

 11月6日(水)に庄内、11月18日(月)に山形で開催した「環境問題を考えるSDGsカフェ」で出されたアイデア、アンケートで寄せられた意見については、今後の県の環境政策に活かしていきたいと思います。参加してくださったみなさん、ありがとうございました。

 今回のカフェをとおして、環境問題やSDGsに興味・関心があり、これからの地球環境に危機感を持っている若者が多くいることがわかり、私自身、とても刺激を受けました。私もこれからの時代を担う若者の一人として、業務に一層まい進していきたいと思います。

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