里山だより “ドクササコに注意!”

山形県環境エネルギー部 環境企画課・環境科学研究センター

2019年10月29日 15:56

【環境科学研究センター】

 小松沢観音様への参道にも、キノコの姿が見えてきました。

 鑑定人K氏によると、「ナメコじゃありませーん。」

 そのうち、大きくなってきましたが、
 

 鑑定人O氏によると、“ドクササコです。臭いでも分かります。”
 ドクササコは、その名のとおり「 毒・キ・ノ・コ 」です!
 (センター情報棟“図書コーナー”のきのこ図鑑にも載っています。)
 そういえば、昨年も同じ場所にキノコが生えていました。


 厚生労働省の“自然毒のプロファイル”には、誤食した場合の症状として、
 「早い場合は食後6時間程度、遅い場合は1週間程経過してから、手足の先端が赤く腫れ、激痛を伴う症状が1ヶ月以上続く。」とあります。
 似ているキノコとしては、ナラタケ、ホテイシメジ、アカハツ、チチタケがあるとのことです。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/poison/index.html

 激痛が1ヶ月以上も続くとは大変恐ろしいキノコです。

 山形県衛生研究所では、【毒に注意 山菜とキノコ】のパンフレットで注意を呼びかけています。
 パンフレットには、「豊かな自然の恵みをいただくときは、有毒なものを見分ける知識を身につけ、明らかに食べられると確認できる食材のみを採取しましょう」とあります。
http://www.eiken.yamagata.yamagata.jp/oldhp/rikagaku/pdf/cautions_of_poison_2015.pdf

 山菜やキノコなどの自然の恵みが身近にある山形県では、有毒植物に注意が必要ですね。

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