2020年04月10日

野焼きはPM2.5の原因となります!

【環境科学研究センター】

 大気汚染物質の「PM2.5」について、ご存じですか?

 PM2.5(微小粒子状物質)とは、大気中に漂う大きさが2.5μm(1mmの1/400、髪の毛の太さの約1/30)以下のとても小さな粒子のことです。
 PM2.5は肺の奥深くまで入り込みやすく、呼吸器、循環器疾患などへの影響が懸念されています。

 発生原因は、事業場や自動車などの排気ガス、野焼きなどの燃焼によるものや、大気中での化学反応によって生成されるものなど様々です。
 このPM2.5は、日本や周辺国での取組みにより近年は改善傾向にありますが、春には濃度が上昇する傾向があります。

 PM2.5濃度が高くなると予測される時は、県で注意喚起情報を発信します。
 呼吸器や循環器系の病気のある方、小さいお子さんや高齢者の方は、特にご注意ください。

 PM2.5の現在の状況や注意喚起情報は、下記ホームページをご覧ください。
 PM2.5(微小粒子状物質)に関する情報(水大気環境課)

野焼きはPM2.5の原因となります!

 また、農業の盛んな本県において、果樹剪定枝等の野焼きが地域のPM2.5の発生源として注目されています。

 当センターでの研究の結果、野焼き現場の周辺でPM2.5濃度が上昇することや、春や秋の野焼きが盛んな期間は、PM2.5のバイオマス燃焼(野焼き等)の寄与率が高くなることなど、野焼きがPM2.5の大きな要因であることが解りました。

 廃棄物の野外焼却(いわゆる野焼き)は廃棄物処理法により原則禁止されています。
 農業を営むためにやむを得ないものとして例外とされている焼却も、大気汚染による健康被害等の原因にもなりますので、できる限り行わないようにしてください。
 (処理方法等は市町村の廃棄物担当課にご確認ください。)

 なお、村山地域は、さくらんぼやりんごなど、果樹の生産が盛んな地域であり、毎年大量の果樹剪定枝が発生しています。
 こうした果樹剪定枝を有機物資源として有効活用(リサイクル)する取組を、村山総合支庁では関係市町及び受入事業者と進めています。

 詳しくは下記ホームページをご覧ください。
 果樹剪定枝の有効活用について(村山総合支庁地域産業経済課)

 野焼きはやめて、資源循環の環境にやさしい地域づくりにご協力ください(^^)


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Posted by 山形県環境エネルギー部 環境企画課・環境科学研究センター at 14:19 │その他