2019年08月13日

大気試料の採取をしています

【環境科学研究センター】

 環境大気中のダイオキシン類を測定するため、大気試料の採取をしています。
大気試料の採取をしています
 採取は“ハイボリュームエアサンプラー”という装置を使い、1分間に100Lの空気をポンプで吸引して、ろ紙とポリウレタンフォームという吸着剤にダイオキシン類を捕集します。
大気試料の採取をしています
 石英繊維ろ紙
大気試料の採取をしています
 ポリウレタンフォーム

 7日間連続して採取するので、吸引する空気の量は、合計で1,008,000Lにもなります。大気中のダイオキシン類の濃度は大変低いので、大量の空気からダイオキシン類を捕集します。
 ハイボリュームエアサンプラーが2台並んでいるのは、適切に採取が行われているか比較するためです。

 ダイオキシン類は「急性毒性が強い。発がん性がある。」などといわれることがありますが、環境中や食品中に含まれる量は超微量であり、危険性はないとされています。
 ダイオキシン類はごみ焼却などで生成しますが、法律による対策や自治体の監視が進み、環境中への排出量は大幅に削減されています。

大気試料の採取をしています
 環境省「令和元年版 環境・循環型社会・生物多様性白書」から

 環境中のダイオキシン類濃度も減少し、山形県の大気中濃度は全国と同じレベルで、環境基準より十分低い状況です。
大気試料の採取をしています
 山形県の環境大気中のダイオキシン類濃度(pg-TEQ/m3)
 (環境基準値:0.6 pg-TEQ/m3)

 山形県では、ダイオキシン類を含む環境の状況を年度ごとにまとめてホームページに公表しています。ぜひ、身近な環境の状況をご覧いただければと思います。

 「山形県の大気・水環境等の状況」はこちらから・・・
 https://www.pref.yamagata.jp/ou/kankyoenergy/050014/yamagata-env.html


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Posted by 山形県環境エネルギー部 環境企画課・環境科学研究センター at 09:06 │その他