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Posted by んだ!ブログ運営事務局 at

2018年06月07日

水活~海水浴場の水質検査《分析編》

【環境科学研究センター】

こんにちは。Tです。

県では、庄内総合支庁環境課が中心となって、毎年この時期に、海水浴場の水質検査を行っています。
第一弾の、海水浴場の水質検査《採水編》5/25につづき、今回は、《分析編》をお届けしましょう。

センターでは、化学的酸素要求量(COD)という項目を調査します。
みなさんは、「化学的酸素要求量(COD)」って何か知っていますか?

CODとは、水の汚れ度合いを示す指標のひとつ。
「過マンガン酸カリウム」という薬品を使って、水に含まれる有機物と反応させて、どれだけこの薬品が使われたかを調べるもので、この数値が大きいほど、水が汚れていることを表すものなんです。

では、分析の様子を一部お見せしますね。

<採水編>で採水した容器から、海水を一定量とって、分析を始めます。
でも、このまま化学薬品を入れて分析はできないんです。
海水は、しょっぱいですよね。そう、塩分がたくさん。
この塩分があると邪魔をして正しい分析ができないので、塩分を邪魔しないよう取り除かないといけないのです。

まずは、塩分を取り除くために必要な薬品の量を、色の変化を利用して調べます。
 

量が決まって、薬品で塩分を取り除いたら、
いよいよ「過マンガン酸カリウム」の登場です。
これを入れるとこんな色がつきます。きれいですね。


そして、30分間、熱~いお風呂で化学反応させます。ぐつぐつ・・。


30分たったら、反応をとめる薬品を入れます。紫色は消えちゃいます。
そして、「滴定」という方法で、ちょっとずつ「過マンガン酸カリウム」を加えて使用量を調べます。
  
透明から、ほんの少し紫色に変わる“一滴”を見極めて分析終了!

これで、CODがわかりました!!!

酒田方面の海水浴場の検査も行い、すべての海水浴場の結果がわかったら、結果発表です。

以上、実況の T でした。  

Posted by 山形県環境エネルギー部 環境企画課・環境科学研究センター at 16:52